天国にいちばん近い島
私が経験した海外旅行経験で一番思い出深いのはやはり『ニューカレドニアのウベア』です。
行ったのは10年以上前のことです。
『ニューカレドニア』は、まだ海外なんて一度も行った事もなく、
本当に一年中暑い国があるなんて信じられなかった子供の頃に読んだ本で知りました。
親戚のお兄ちゃんがくれた本です。
本のタイトルはあの有名な『天国にいちばん近い島』です。
本が大嫌いで、マンガさえも読むことが苦痛だった小学校3年の頃に、くれた本は小説で文字ばっかり。。。
それでも1ページ読み、10ページ読みしているうちに、夢中でその本を読んでしまっていました。
私はどうしても『ウベア』の住人に会ってみたくて仕方が無くなりました。
でも地球儀で見る『ウベア』は遠すぎて、そこへ行けるなんて想像もできませんでした。
中学生の頃、原田知世が主演した『天国にいちばん近い島』は映画館に見に行き、テレビで放映された時はビデオに録画し何度も繰り返し見ていました。
大人になった私は、働いてお金を貯めて、
『ニューカレドニア』に出発しました。
ニューカレドニアの空港は
映画『天国にいちばん近い島』のままで、
飛行機から直接、道に降りてそのまま空港に歩いて入るんです。
空港は小さくて、体育館ほどしかなくて、
でもそれは映画のままでひどく感動しました。
翌日、私は早速『ウベア』に行きました。
『ウベア』へは小さな壊れかけの飛行機に乗って行きます。
到着した『ウベア』の空港は本当に小さくて、
そこで働いている地元の人はみんな靴を履いていませんでした。
黒くてスラリと長い足はみんな裸足で気ままで自由な感じがしました。
空港から小さなトラックに乗り、『ウベア』の中心を通り色んなビーチを回りました。
『ウベア』の町はワラ(?乾かした植物)と木でできていて、普通の建築物は教会くらいでした。
トラックが通ると子供が走ってきて手を振ってくれて、子供が子供らしくて、胸が熱くなりました。
行く先々にあるビーチはどれも原色の海と空で、濃厚すぎて目まいがするほどでした。
音は、波の音と風の音しかなくて、
空は頭のすぐ上にあって、砂浜に座っていると
「あ?私も地球の一部なんだなー」と実感できました。
あれから『ウベア』へは一度も行ってません。
きっと今の『ウベア』はいろんなお土産やさんができ、観光地になっているんだろうと思います。
(以前はお土産やなんて一軒も無かった。それどころかお店が無かった)
私が愛した『ウベア』とは形を変えているとは思いますが、是非、もう一度『ウベア』に行きたいと思っています。
ところで、ただ同然で海外旅行に行ける方法があるとしたら、あなたは知りたくないですか?